小型のサイクロン集塵機を自作してみた

自宅でDIY、特に木工をやっていると、大量にクズが出ます。のこぎり、やすり、ドリルなどから。もちろん家庭用の掃除機でも対処できるのですが、フィルタが目詰まりしやすかったり、なんとなく汚れが気になったりします。

掃除機ではなく、集塵機というものがありますが、フィルタの問題は程度の差はあれ、発生するようです。

そこで、サイクロン集塵機をDIYしました!といっても、核になる部品はそのまま購入しましたので、簡単な作業だけで作れました。ではご紹介します。

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サイクロン集塵機とは

まぁ「サイクロン」という言葉も聞いたことくらいはあるでしょう、ダイソンのおかげですね。
仕組みについては、Google検索(サイクロン集塵機+仕組み)に任せます。
簡単に言えば、空気の流れを使って、ゴミと排気を分けるゴミ箱です。

また、サイクロン集塵機と言っていますが、今回作ったのは、正確にはサイクロンアタッチメントとかサイクロンプレフィルタみたいな感じです。余計わからんかな。

家庭用掃除機とサイクロン集塵機を接続して使うことで、ゴミはサイクロン集塵機にたまり、掃除機にはほとんどゴミがたまらないようになります。

DIY界隈では結構よく行われる工作のようで、検索すれば色々出てきます。自分もそれらを参考にして今回作成しました。

設計というか購入

設計と言っても、部品を決めるという感じです。

サイクロン部分と、ゴミ受け、ホース、その他固定用部材くらいでできます。

核になるサイクロン部分は、DIY用パーツとして売っています。これはとてもありがたい。それだけメジャーなDIYなのかと思います。

サイズはリンク先を確認してもらいたいのですが、割と大きいです。

ゴミ受けは、多くの場合ペール缶が使われているようです。強度と密閉できること、お手軽な値段、加工ができるところが良いのだと思います。
金属製とプラスチック製がありますが、金属製を使われている方が多いようでした。
金属製の方が強度があるのと、静電気によるクズの貼り付きがないのが利点ですが、加工はプラスチックの方がやりやすいですね。

大体こういう20Lのサイズが使われていました。割と大きいです。

2つを合わせて使うことになるのですが、割と大きいです。これ大事なことです。
大きいことで、多くのクズを集めることができます。その分場所を取ります。

自分の場合、一度にそんなに大量のクズが出る作業はしないので、容量より本体サイズを優先したいと思いました。

そこで見つけたのが、サイクロン部分の小さいやつ。

こちらは高さが190mm、ホース接続部の内寸25mm。最初に紹介したやつは高さ320mm、ホース部56mm。だいぶサイズ感が違います。
更に、小型のものは、ペール缶などと固定する部分が上の方に付いていますので、埋め込むような形になります。一方最初のやつは一番下に固定部があるため、ペール缶に乗せるような形になります。だいぶ高さに差が出ると思われます。背が高くなるということは、安定性にも関わります。

次にペール缶ですが20Lもいらないので、小さいものを物色しました。案外これがちょうど良さそうなものがなくて、最終的にはホームセンターで見つけた12Lのペール缶にしました。
蓋は20Lと兼用だったので、直径は同じで高さが低いものなんだと思います。

素材はプラスチックです。

これらを組み合わせてサイクロン部とゴミ受けができます。

あとは吸込口や掃除機と接続するホースが必要です。

色の都合でカクダイのものにしましたが、SANEIのものもよく使われているようです。

Amazonのレビュー見る限り、排水ホースとしてより、集塵機・掃除機のホースとして使われているように見えます。

あとは固定用部材、ホース固定用のバンド、M5 20mmのボルト、ナット、ワッシャー。

作成

まずは、サイクロン部分をペール缶の蓋に固定します。ここが唯一で最大の難所です。

蓋に80mm弱の穴を開けます。どこかのサイトで78mmと言っていたと思います。
今回は素材がプラスチックなので、サークルカッターを使いました。

開けた穴が少し小さかったので、Pカッターで削るようにして広げました。

もし金属のペール缶を使われる方は、ドリルでいっぱい穴を開けてからニッパーで切り取り、ヤスリで形を整えるのが良いと思います。

サイクロン部分の穴あけ写真

サイクロン部分が穴にピッタリとハマっている。クズもついている。

他の方々のDIY記録見ると、ホットボンド使ったりシリコンつかってコーキングしたりして密閉性を高めていましたが、今回はひとまずこのままいってみます。

あとは、サイクロン部分を固定するため、ボルトを通す穴を開けます。5mmのドリルを使いました。

固定用ボルトの穴を開けている写真

固定用ボルトはM5なので、5mmのドリルで穴あけ

ここもプラスチックなので楽々です。

そしたらボルトで固定します。

サイクロン部分を固定した写真

サイクロン部分を固定したところを蓋裏から見たとこ

あとはホースを繋ぎます。

サイクロン部分のホース部は外径29mm、排水ホースは内径が30mmなので、先端の硬い部分を切り落としてバンドで固定すればOKです。
そして切り落とした方を掃除機と接続するためのパーツとして使用しました。なので、硬い接続口ギリギリで切らず3cmくらいホースを残しておくと良いでしょう。

サイクロン部分とホースを接続した写真

サイクロン部分とホースを接続した

自分は、マキタのコードレス掃除機を使っています。

その延長ホースが接続できるようにしましたが、ここはみなさんの手持ちの掃除機なり集塵機のホースと接続できるように調整してください。

完成

全部繋げば完成!

サイクロン集塵機完成写真

サイクロン集塵機完成

先っちょにはマキタのブラシアタッチメントつけてみました。

感想

試しにPカッターのクズとか、パッケージのゴミを吸ってみました。
ちゃんと削りカスやホッチキスなんかはペール缶に入っていました!うれしい。
ただ、吸引力はあまり強くなかったです。また、パッケージの厚紙(2cm x 2cmくらい)はホースに引っかかってしまいました。

吸引力は、もとの掃除機の性能もあるでしょうし、今回ホースを3mにしたのでその減衰もあるでしょうし、コーキング等をしていないので、エア漏れもあるかもしれません。

ペール缶も良さげなのがあれば、もっと小型化できる気がします。ホームセンター&100均めぐりが捗りそうです。

この辺は今後の課題としつつ、まずはコンパクトな集塵機ができたので良かったです。

余談ですが、マキタのコードレスクリーナーには、サイクロンアタッチメントなるものがあります。

自分も持っています。持っています。それでも作るのです。DIYerだから。

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